まちのでんきやプロジェクトの企画詳細

はじめに

まちのでんきやプロジェクトとは?

これまで石川県電器商業組合青年部で行っていた「まちのでんきやブランド化」の活動を都道府県の枠を超え、全国の電商組合と連携し水平展開できるよう企画化。現在、石川電商と富山電商、福井電商、高知電商にて展開中。

プロジェクトの目的

オールでんきやによる街の電器屋の復権
その手段として、全国の電商組合と組合加盟店が一致団結し
1.多くの組合員店舗が抱える経営課題の解決
2.大手家電量販店やインターネット通販との明確な差別化
3.消費者への「まちのでんきや」の新たな利用価値の提示
を行います。

街の電器屋の経営課題とは?

電器屋の顧客傾向
ここに集中
親世代65歳以上の高齢単身世帯、高齢夫婦世帯
電器屋のメイン顧客層。子供との同居率は低い
子世代40~50代の量販店、ネット通販世代
インターネットのヘビーユーザー層であり電器屋の利用は数十年ご無沙汰
孫世代20~30代の量販、ネット通販世代
家電購入は大型量販、ネットが当たり前の層であり、街の電器屋を知らない世代
ココが問題!
高齢化が加速し、これからメイン顧客層の親世代がどんどん減って行くのに次代のメイン顧客層となるべき子世代の顧客化が進んでいない。
上得意の消失による商売先細りの危機
街の電器屋の経営課題
子世代層を取り込み、次代のメイン顧客層として育成しなければならない。
そのため各組合員店舗では
・ホームページやチラシによる販促
・子世代層に関心の高い家電商品やサービスの提供
・リフォーム事業など家電の修理・販売以外の事業分野への参入
などの営業努力を行っている。
しかし、多くの店が「新規の子世代」の取り込みに苦戦しているのが実情
街の電器屋の多くが「子世代との接点」を持っていないから

「子世代との接点作り」の難しさ

実は・・・

インターネットのヘビーユーザー層でもある子世代を取り込むためにホームページやFacebookで情報発信をしているお店もありますが、電器店がネットで子世代にアプロ―チしても成果はほとんど期待できません。

どうして?

そもそも子世代の多くはインターネットで「電器店」を検索しない

何故なら

家電は安いところで買うという購買パターンが根付いており、子世代の選択肢に「街の電器屋」は含まれていないから

つまり

ネットを使って子世代層に電器屋での家電購入を訴えても注目されないし響かない

しかし

ネットのヘビーユーザーである子世代へのアプローチ手段としてネットの活用は不可欠・・・
そこで、発想と戦略をガラリと転換!
ヒントは親世代と子世代の価値観の差にあり!

親世代と子世代の価値観の比較

子世代 親世代
家電製品とは? 家電は家電。単なるモノでしかない 暮らしの支え
家電の故障とは? 一時の不便。代替可能
テレビ⇒インターネットの閲覧
冷蔵庫⇒外食、コンビニ
洗濯機⇒コインランドリー
暮らしの不便、困難
代替の選択肢も乏しく我慢を強いられる
購入先に求めるものとは? 安さ、特典、長期保証など
他店以上の好条件の提示
不便や不自由のない手厚いサポート
安心

ここが
ポイント!

親世代と子世代では買っているものが全く違う。
しかし子世代の多くはそのことを知らない
「知らない」を「知ってる」に変え、
子世代に街の電器屋の新たな利用価値を提示する
街の電器屋の新たな利用価値を提示する

子世代へのアプローチ方法

果たすべき4つのミッション

インターネット利用者はとってもせっかち!
しかし、そこには簡単に突破できない厚い壁が・・・

子世代の思考パターン

・値段重視なので値段の高い電器屋なんて眼中にナシ
・長期保証さえあれば安心。壊れたら壊れたでまた買い直せばいいや
・自分が高齢者になる頃にはネット通販や量販店の高齢者向け
 サービスがもっと進化してるから何も心配ないだろう
子世代の思考パターン
子世代=街の電器屋を利用する必要性を全く感じていない層

ここが
ポイント!

街の電器屋が子世代に対し、単に家電の提供者としてアプローチしても成果は望めない
そこで子世代に対し、街の電器屋の
「売るもの」「売り方」「見え方」を変える
子世代の弱点は親

高齢の親と離れて暮らす娘、息子は親がとっても心配
インターネット利用者はとってもせっかち!
親の加齢に伴い、心配や不安が年々大きくなっていく
自分のためには街の電器屋を利用しない子世代も
親のためなら利用してくれる可能性が高い
そこで、子世代に対し親(高齢者)のための商品を売る
ただし、売り込むのは高齢者向け家電製品ではなく
「まちのでんきや」という存在そのもの

子世代取り込みの具体的な流れ

まず、子世代へのアプローチ方法をこう変える
子世代取り込みの具体的な流れ
組合の地域貢献活動という形で街の電器屋が地域高齢者支援の担い手となり、子世代層に親の暮らしのサポートを売り込む

作戦の流れ

①組合員が一丸となり「親孝行のパートナー」として子世代にアプローチする。
②親のためのサービスをきっかけに子世代との継続的な関係を構築
③親へのサービスを通じ、いずれ高齢者となる子世代にまちのでんきやのサービスをプロモーション。組合員みんなでまちのでんきやの次代のメイン顧客層へと育成!

この作戦の肝はココ

組合の施策として組合員みんなで参加し取り組むこと
もし「青年部だけ」や「一部の店舗だけ」で行っても・・・

・子世代の目にはごく一部の電器屋の1サービスメニューとしか映らない
・「地域の電商組合の地域貢献活動」という大義名分が使えず、
 大手家電量販店などの高齢者向けサービスとの差別化も出来ない
結果、インパクトが打ち出せず子世代には何も響かない
逆に

「電商組合の取り組み」とし、誰もが利用できるようにすれば

行政機関等からも「高齢者支援のための新たな地域インフラ」として認知され子世代の安心感が一層高まり、より効率よく子世代を取り込むことが出来ます。

子世代の取り込みに必要なコトとモノ

組合加盟店舗が「地域高齢者支援の担い手」としてネットのヘビーユーザーである子世代にアプローチし取り込むためには
必須

1・窓口となる組合のホームページに多くの子世代を集客すること
2・各組合員店舗がきちんとホームページで情報開示を行い信頼を勝ち取る

しかし
・組合のホームページには消費者を呼び込むだけの集客力はない
 単なる組合紹介サイトでしかなく、消費者が見るべき動機とメリットが用意されていない

・各組合員店舗が個別にホームページを開設するのは非常に困難
 高額な費用負担や開設後の運用の不安など
そこで
①組合ホームページを子世代層向けの「親孝行応援サイト」にリニューアル
 ・子世代に関心の高い親の暮らしに役立つ情報を提供し
  街の電器屋=親の暮らしのサポーターとして売り込む

②組合が組合員店舗に対し、『安価に利用できる自社ホームページの提供』と『組合サイトを使った送客支援』を行う
 ・組合ホームページに来た子世代に親の住まいの最寄りの組合員店舗を斡旋
 ・組合員店舗は自社サイトを使った集客と組合サイトからの送客
  2つのルートから顧客獲得が可能に
この企画を実行するためのツールとして商品化したのが
電商組合専用ホームページシステム
「でんきのつえ」です。
実際のサイトはこちら
ページトップへ