これまで色々と組合に不向きな「組合をPRするホームページ」についてお話してきましたが、では一体どのようなホームページが組合の特性に合っているのでしょうか？

皆さんは私が企業と組合の特性の違いについて

とお話ししたのを覚えていらっしゃいますか？

実はこの特性の違いにこそ「組合に適したホームページ」を作る上でのとても重要なヒントが隠されているのです

組合がインターネットを活用する上で一番のネックになっているのは、何と言っても消費者との距離です。心情としては何とか消費者の興味や関心を刺激して少しでもこの距離を縮めたいところなのですが、いかんせん接点がないため例え試みたところで苦労に見合うだけの成果はまず望めません

こう聞いて、組合はインターネットの活用自体が不向きなのでは？と思われたかもしれませんが、最初にお断りしておきますとそれは大きな誤りです。不向きどころか、組合がツボを押さえたインターネット活用を行えば、一般の企業よりも楽に大きな成果を挙げることができるのです

それをこれからお話して行く前に、まず皆さんに１つ考えて頂きたいのは、そもそも「組合をPRするホームページ」は一体誰のためのホームページなのか？ということです

改めて皆さんの組合ホームページを見て下さい。組合の活動報告、沿革、組織図、役員名簿など組合が伝えたいことを軸とした構成になってはいませんか？

ということはつまり、組合のためのホームページになっている訳です


では、今度はあなたが１人の消費者になったつもりで想像してみて下さい
あなたは普段の生活に馴染みのない組合のホームページを読みたいと思いますか？

恐らくあなたが強烈な好奇心の持ち主でもない限り、まず読みたいとは思わないはずです。仮にネットサーフィン中にたまたまどこかの組合サイトの文字が目に入ったとしても、いちいち開いたりせず、そのままスルーしてしまうのではないでしょうか？

では、どうやって組合への興味や関心が低い消費者をホームページまで誘導すればよいのでしょうか？

それは「消費者へのアプローチの方法を変える」ことです

確かに組合という組織は消費者との接点がなく縁遠い存在です。しかし、あなたの組合の組合員さんはどうでしょうか？

組合員さん達は皆さん地元の中小企業や個人事業主さんですから、普段の仕事の中で商品やサービスを消費者に提供しています。つまり消費者との接点を持ち、消費者から見て身近な存在です

ということは、組合は自らが前面に出てアプローチするよりも、｢組合員さん｣を接点にして消費者にアプローチする方が遥かに楽で効果的な訳です

つまり、組合は「消費者のためのホームページ」を作れば良いのです

更に分かりやすく言うと、組合は最前線から一歩下がって消費者と組合員さんを繋ぐ役割に徹し、組合員さんの商売に関連した「消費者にとって有益で便利なホームページ」を作るのです

この「消費者のためのホームページ」を作るメリットは、単に消費者を取り込む上で非常に効率的というだけではありません

そこに取り込んだ消費者を組合員さんへ送客する仕掛けを加えれば、それは同時に組合員さんの売上作りを強力に支援する「組合員さんのためのホームページ」にもなります

また、組合もホームページの集客力が上がり来訪者が増えることで、今まで困難だった消費者へのPRが効率良く行えるようになるので組合の認知度アップも図れます

つまり、｢消費者のためのホームページ｣を作ることは消費者のみならず、組合と組合員さんにとっても非常に大きなメリットがあるのです


・・・・と、イイことずくめの「消費者のためのホームページ」ですが、本当に美味しくなるのはココからです

この「消費者のためのホームページ」にほんのひと工夫を加えると・・・

なんと！今あなたの組合の組合員さんを含む多くの中小企業が直面している深刻な問題までをも解決し、あなたの組合の付加価値をグーン！と押し上げることまで出来るのです


という訳で、次章ではその深刻な問題と解決策についてお話しします